こんにちは!くま吉です。(@hanatare_kuma)
実は私、断食経験があります。
「くまのくせに断食…? ただの冬眠じゃないの?」という声はそっとしておき、今回はその断食・ファスティングについて書いてみようと思います。
これから断食に挑戦してみたいという人、すでに時々プチ断食している人などはもちろん、成田山新勝寺に興味がある方も読んでいただけたらと思います。
私が断食に参加することになった経緯や、修行場所として選んだ成田山新勝寺の断食道場のきまりについて書きましたので、どうぞご覧ください。
目次
断食との出会い
私が断食を知ったのは、ある日の朝にウォーキングをしながらポッドキャストを聴いている時でした。
そもそも、生まれてから一週間近く水のみで生活し、一切食べないなんていう経験は普通の人にありません。
映画であるような、無人島にでも行かない限りあなたも体験したことがないのでは?
実際に断食してみたらどうなるのか…。
その答えを得るには、自分で断食をすることが一番と思いました。
やろうかどうかあれこれ迷い、決断まで時間のかかる私。
ですが “やる” と決めたら行動は速いのです。
さっそく、断食体験ができる場所を調べることに。
断食とファスティング
断食について調べていると “ファスティング” という言葉も。
なるほど断食は水だけで行い、ファスティングは日常生活を送るのに必要最低限のエネルギーは補いながら行うものなのですね。
医師が見守る環境でやる場合も?何やら大がかりだなぁ…。ふむふむ。
断食とファスティングの違いを知ったところで、自分が選んだのは断食でした。
とにかく “一切食べない(水だけ)” という体験をしたかったので、必要最低限のものを食べながら行うファスティングは自分が望むものと違っていたからです。
ということで、実際に断食ができる場所を探しました。
するとすぐに見つけたのが、断食修行という文字。
そうなんです、私が断食に対してもっていたイメージは、単なる体験というよりも一つの “修行” という感じ。
“苦しいけど、なんとかがんばって達成する” そんな感覚です。
しかも、どうせやるならしっかりやりたいというのが、真面目で律儀な私の性格。
びしっと、厳しく修行できるところ探そう!と決めました。
成田山新勝寺
そうして見つけた断食修行の舞台、それが成田山新勝寺!

はい、あの有名なお寺ですね。
不動明王さまを本尊とし、地元では「お不動さま」などと親しみを込めて呼ばれ、生活の中にも溶け込んでいるお寺なのだそうです。
毎年初詣の際は、明治神宮に次ぐ全国2位(神社仏閣)の参拝客があり、歌舞伎界の市川家と縁のある寺としても知られています。
こちらでは本格的な断食参篭修行が行われているようで、成田山新勝寺のHPには次のように紹介されています。
お不動さまのご加護のもと 心身を鍛錬し願いを成就
断食修行は、参籠(さんろう)道場で行われています。祐天上人、二宮尊徳翁、倉田百三氏、歴代市川團十郎など多数の著名人が断食修行され、お不動さまの加持力をいただき、心願成就という御霊験を受けられています。断食道場での修行の目的は、お不動さまの御加護のもと、不動の信念と心身の鍛練を体得することにあります。
おお!
これこそ自分が探していた場所だ!
がんばるぞ!
さあっ、かかってこい!
わけの分からない高揚感とともに調べを進めます。
どうやら修行に参加するためには、事前に予約が必要とのこと。
よし、善は急げということで早速電話をしてみました。
すると次のようないくつかの規則があることが分かりました。
いくつかの規則
電子機器の持ち込みは一切禁止。本の持ち込みは仏教関係のみOK
パソコン、スマホ(携帯電話)、タブレット端末などは持ち込みできません。
デジカメはなぜか大丈夫なようです。おかげで写真を撮ることができました。
仏教関係の本をじっくり読んだことがなかった私にとっては、いい機会だと思いました。
ちなみに読んだ本は「池上彰と考える、仏教って何ですか?」(池上彰著 飛鳥新社)
仏教の歴史から基本的な思想について、池上解説がとても分かりやすく、一気に読み切ってしまいました。
中でも “生きているうちに戒名を考える” というお話は、そんなこと考えたこともなかったので面白かったなぁ。
寺の境内から外へ出ること、境内での買い物は禁止
修行が始まったら境内の外に出ることはできません。
とはいえ、成田山新勝寺は広大な敷地を誇る歴史のある寺です。
大本堂や平和大塔、仏教図書館など見所いっぱいですからご安心を。
また、断食修行が終わるまで境内での買い物は禁止されています。
断食修行中にも何度か出店を目にし、おいしそうなものが売られていて、目の前で参拝客がおいしそうに食べる姿にも出くわしました。
ここで己を律することが一番の修行になったかもしれません。
ちなみに、くま吉流空腹時の過ごし方は、お腹が空いたと感じる前からとにかく水を飲む!です。
以上。
シャワーやお風呂の禁止
私は水道で頭を洗ったりボディシートで体を拭いたりして、体を清潔に保ちました。
その昔海外で生活をしていた時には、水で体を洗うなんて日常茶飯事でしたから全く抵抗はなく、むしろ懐かしさすら感じてしまいました(笑)。
ただ、お湯は出ないようなので、冬場は寒いかもしれません…。
以上、断食修行中はこの3つ規則は厳守です。
この他のことは特に制限なく自由ですが、あくまでも自己責任で断食修行に参加するということで、体調不良の時には無理せずに申し出ることなど念を押されました。
今後あなたが断食修行に参加するという場合には、状況が変わっていることも考えられますので、参加を決めたらまずは電話で確認することをおすすめします。
それではまた。
くま吉でした!
あなたにたくさんの幸せがありますように♪
