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FXのロスカット基準額を計算する方法

ロスカットして頭を抱える男性

こんにちは!くま吉です。(@hanatare_kuma

今回はFXをしている人が最も恐れる、ロスカット(強制決済)について詳しく書きます。

私は、ロスカットによる損失が怖いから取引に慎重になることは悪い事ではなく、むしろ大切なことだと思っています。

それと同時に、ロスカットを不必要に恐れることはないとも思っています。

自分の口座残高や保有している外貨量などを計算し、相場の動きにきちんと備えておくことができればロスカットにはならないからです。

ここで大切なのは、“リスクをどのくらいとって運用するか” 自分で管理するという視点です。

一緒にロスカット基準額の具体的な計算方法を確かめながら、リスクを管理してみましょう。

 

ロスカットとは

FXには損失がある一定額以上に膨らまないようにするため、ロスカットというルールがあります。

このロスカットは取引業者によってルールが違うのですが、一般的に必要証拠金に対する口座残高の割合(有効比率)で決められています。

私が取引しているインヴァスト証券を例に挙げると、有効比率が50%以下になるとロスカットが確定し、保有している全ての建玉(たてぎょく)を強制決済します。

【注意!】2019.4.22午前7時から、有効比率の100%以下に変更されました

買って保有していた通貨なら、強制的に売られてなくなってしまうということです。

(例)インヴァスト証券のトライオートFXの場合
① 証拠金預託額(預け入れたお金)と評価損益(運用状況によって増減したお金)を合わせたものを有効証拠金額と呼ぶ。
② 有効証拠金額に対する、必要証拠金の割合で有効比率を判定する。
③ 有効比率が50%以下になったら、強制決済する(2019.4.22午前7時より100%へ変更)
有効証拠金額 = 証拠金預託額 + 評価損益
有効比率 = 有効証拠金額 ÷ 必要証拠金額 × 100

つまり、口座に入れたお金が含み損によって少なくなり、必要証拠金額の半分になってしまった時にロスカットとなるわけです。

(2019.4.22午前7時からは、口座の残高と必要証拠金額が同じになったらロスカットとなります)

 

以下、1米ドル = 100円、必要証拠金のレバレッジは25倍、有効比率は50%として、具体例を挙げてみましょう(1万米ドルの必要証拠金は 100 ÷ 25 = 4 で4万円です)

口座残高が100万円で、1米ドルが100円のときに5万米ドルを買っているとすると、この時のロスカット基準額は10万円となります。

つまり含み損が90万円まで膨らみ、口座残高が10万円まで減ってしまうと、ロスカットとなるわけです。

ロスカット基準額はどうやって計算したの??

必要証拠金は1万米ドルあたり4万円ですから、5万米ドルを買ったときは
4 × 5 = 20 となり、必要証拠金は20万円となります。
ロスカット基準額は必要証拠金額の50%なので(有効比率が50%なので)
20 ÷ 2 = 10 で10万円となります。

ロスカットは、取引をしている人が運用資金を一度に全て失うことがないように、必要証拠金の半分程度は保障するためのルールです。

ただし、急な相場変動があった場合には、本来ロスカットするタイミングでできないこともあります。

上記の例で言えば、本来は口座の残高が10万円になったときにロスカットするはずなのに、残高が10万円よりも少なくなってからロスカットになる場合もあり得ます。

その場合は、残念ながら運用資金を全て失ったり、最悪の場合には追加で損失分を補填するなどということも起こり得ますので、その点だけは理解した上で取引しなければなりません。

 

運用資産がある程度あれば、そこから運用をして増やしていくことは可能です。

しかしあまりにも少なくなってしまうと、なかなか資産を増やすのは難しくなってしまいます。

だからこそ、ロスカットにならないような余裕をもった運用が重要なのです。

 

実効レバレッジとロスカット基準額

ここからは実効レバレッジの大きさによって、ロスカットの基準額が大きく違うということを説明します。

実効レバレッジ?という方はこちらをご覧ください。

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ここは本当に大切なポイントです!

なぜなら、実効レバレッジが1倍と25倍とでは、ロスカットまでの余裕が全然違うからです。

口座に100万円を入金したと仮定して、具体的に考えてみましょう。

実効レバレッジ1倍の時

1ドル=100円として1万米ドル、100万円分を購入したとしましょう。

100 ÷ 100 = 1

つまり実効レバレッジは1倍です。

必要証拠金は 4 × 1 = 4 なので4万円。

その半分は2万円ですから、ロスカット基準額は2万円となります。

よって 100 - 2 = 98

98万円の含み損に耐えることができます。

98 ÷ 1 = 98

これは値動きで言えば98円分の値動きです。

1米ドルが 100 - 98 = 2円となることになります。

まず、あり得ないことからロスカットはほぼないと考えていいでしょう。

実効レバレッジ25倍の時

1ドル = 100円として25万米ドル、2500万円分を購入したとしましょう。

2500 ÷ 100 = 25

つまり、実効レバレッジは25倍です。

必要証拠金は 4 × 25 = 100 なので100万円。

その半分は50万円なので、ロスカット基準額は50万円となります。

よって 100 - 50 = 50

50万円分の含み損に耐えることができます。

しかし、この時25万米ドルを保有していることから、

50 ÷ 25 = 2 このように、わずか2円の値動きで含み損が50万円まで膨らみます。

言い方を変えれば、たった2円の値動きにしか耐えられません。

1米ドルの価格が動いて

100 - 2 = 98円となる、これは十分にあり得る話ですよね。

もしも、このように高い実効レバレッジで取引をしていたら、わずか2円の値動きによってロスカットとなってしまいます。

口座に入金したお金の半分である50万円を、あっという間に失うことになるのです。

 

このように、実効レバレッジの大きさとロスカット基準額は密接に関係しています。

実効レバレッジの大きさは、自分の運用がロスカットとなって強制終了になる危険性を表す重要な目安だからこそ、常に注意深く確認しておく必要があります。

 

デモトレードってやる意味あるの?

計算方法がわかっても、実際のお金を入金してトレードするのはまだちょっと怖いなぁという、そこのあなた。

私とまったく同じです。

私は超ビビりなので、FXでの資産運用に興味を持って本などを読み始めてからも、なかなか実際のお金を入金してトレードできませんでした。

3か月間くらい本で学び、デモトレードをしてみてから、実際に入金して運用を始めたものです。

デモトレードは実際のお金を動かす緊張感がないため、かえってやらない方がいいという人もいますが、私はやってみて良かったと思っています。

“百聞は一見に如かず” です。

実際にデモトレードをすることで “あれってこのことだったのかぁ” などという発見がたくさんありました。

口座の残高を設定して始められる会社も多いです。

ぜひ、このくらいの残高でこのくらいの取引をすると、実効レバレッジはこれくらいになるんだな、という実際の感覚を身に付けるためにも、挑戦してみてはいかがでしょうか。

ちなみに私はGMOクリック証券『FXネオ』アイネット証券『ループイフダン』でデモ口座を開きました。

GMOクリック証券はいわゆる裁量トレード用、アイネット証券はリピート系FX用としてデモトレードをしてみたかったというのが理由です。

どんなお金の使い方をしても実際の損失はありませんから、安心していろいろ試せますよ。

ちなみに私は、せっかくなので口座の残高をかなり多くして、わざと1億円分の取り引きをしてみたりしました。

損益が目まぐるしく変わる様子は見たことがない景色でしたが、恐ろしすぎて実際にやってみようとは思えませんでした(お金持ち気分は少し味わえました(笑))。

石橋は叩いて叩いて叩いて…、ついでに何人か先に渡るのを見届けて、さらに渡った人から “大丈夫だよ!” と聞いてからじゃないと、不安な私。

くま吉っていうか、とり吉なんです(チキンなんです)。

 

勘違いエピソードと今回のまとめ

チキンで超慎重派な私だからこそ、実効レバレッジが高いとそれだけロスカットになる危険性も高いということを知ってからは、

「よし、自分は絶対レバレッジ1倍の取り引きから始めよう!」

と心に決めました。

しかし実際調べ始めてみると、ほとんどの会社では “レバレッジが25倍” と書いているではありませんか!

「なんてことだ!レバレッジ25倍なんて、こんなにリスクが高い取り引きなんて怖くてできない!私にFXは向いていないってことかぁ……!?」

 

……。

 

私の勘違いにお気づきでしょうか?

 

そうです。

当時私は、必要証拠金のレバレッジと実効レバレッジを混同して考えていたのです。

ほとんどの会社では “レバレッジが25倍” と書いているというのは、必要証拠金のレバレッジが25倍という意味。

実効レバレッジを1倍と必要証拠金のレバレッジの25倍を混同して

「危険だ~!大変だ~!危ないぞ~!」

と1人勝手に慌てていただけのことでした(いや~お恥ずかしい)。

実際には、必要証拠金のレバレッジが25倍に設定されていても、実効レバレッジの大きさを1倍にして取り引きすることは可能ですから、まったく問題ありません。

後日、2つのレバレッジの違いを知った私は、この自分の勘違いをいつの日か誰かに伝えようと心に誓ったものでした(遠い目)。

 

ということで今回のまとめです。

これからFXで資産運用してみようと思っている人は、実効レバレッジの大きさとロスカット基準額については常に意識して取引してみてください。

FXで資産運用するために絶対的に必要な力は、自分の運用におけるリスク管理の能力です。

つまり、いかにロスカットせずに資産を増やし続けるかが大切なのです。

よく”レバレッジは投資家の強い味方!”なんていう売り文句があります(この場合の意味は “少ないお金で多くのお金を取り引きできますよ!” という意味です)。

しかし、レバレッジを強い味方にできるかどうかはその投資家さん次第というのが真実なのでした。

 

それではまた。

くま吉でした!

 

あなたにたくさんの幸せがありますように♪