お金

FX初心者のリスク管理(口座残高編)

リスク管理 口座残高編

こんにちは!くま吉です。(@hanatare_kuma

私がFXを始めたばかりの頃は、いかにお金を増やすかよりも、いかにお金を減らさないかばかり考えていました。

まずはリスクを抑えて取引を始め、相場に参加しながらFXに慣れるということを第一に考えていたのです。

お金を増やすことばかり考えて、自分に不釣り合いなほどリスクを取ってしまっては、思わぬところに影響が出てしまいますから。

“口座の残高が気になって他のことが手につかない” なんて、その典型的な例だと思います。

今回の記事を読めば、自分の運用でどのようにリスク管理をしていくか、特に口座の資金管理の仕方についてイメージがつかめると思います。

限られた資産を有効に使っていくためにはどうすればいいのか、その辺も具体例を交えながら考えてみましょう。

FXは3年で90%が退場

資産運用には様々な手段がありますが、いくつか共通した鉄則があります。

そのうちの一つが、時間を味方につけるということ。

つまり短期で成果を出そうと焦るのではなく、長期でじっくりと増やすことを意識して運用を始めると、失敗しにくいのです。

 

FXトレーダーは3年間で90%が退場すると言われます。

退場とは、手持ちの資産を失って、強制的に取り引きができなくなることです。

  • FXは危険!
  • FXなんて、ギャンブルだ!
  • FX、ダメ絶対!

……そんなふうにいう人に限って、短期でお金を増やす方法に執着し、リスクの高い取り引きによって失敗しているのも事実。

リスクを限定し、長期運用する方法には興味がない様子です(単純に知らないだけかもしれません)。

 

私がお勧めしているのは、FXの長期運用です(実際に自分でも長期運用しています)。

不本意な退場にならないようにきちんと資金管理をし、時間をかけてじっくりと自分の資産を増やしていく。

そのために最も大切なことが、ロスカットにならないということです。

ロスカットルールを理解しておく

はじめに、いくつか言葉の説明をします。

ロスカット …… 業者が投資家の取引を強制的に終わらせて、投資家の資産を守る仕組み
ロスカットルール …… 各取り引き業者ごとに決めているルールで、口座残高が必要証拠金のどのくらいの割合(有効比率)になったらロスカットにするか決めたルール
ロスカットレート …… ロスカットになるときの通貨の価格(基準額)をあらわす。口座残高や保有通貨量によって異なり、常に変化するもの

似ている言葉で、違いがわかりにくいかと思い、初めに説明させていただきます。

なお、ロスカット基準額について詳しくは下の記事からどうぞ!

ロスカットして頭を抱える男性
FXのロスカット基準額を計算する方法こんにちは!くま吉です。(@hanatare_kuma) 今回はFXをしている人が最も恐れる、ロスカット(強制決済)について詳しく...

 

運用している間に損失が膨らんで口座の残高が減り続け、一定の水準まで下がると強制的に運用終了となるロスカット。

取引業者によってロスカットルールは違いますが、私がお世話になっているインヴァスト証券のトライオートFXの場合は、有効比率の50%の金額となっています。

【注意!】2019.4.22午前7時から、有効比率の100%に変更されます!

FXの取引を始めようとしている人は、まずは取り引き業者のロスカットルールを確認するところから始めてみましょう。

 

具体例を挙げて考えます。

有効比率の100%というロスカットルールであれば、口座残高が必要証拠金額と同額になった時点でロスカットになります。

口座残高が100万円、必要証拠金が30万円という運用をしていた場合、70万円の損失が出て口座残高が30万円まで少なくなると、ロスカットとなります。

有効比率の50%というロスカットルールなら、口座残高が必要証拠金額の2分の1まで下がった時点でロスカットになるということです。

口座残高が100万円、必要証拠金が30万円という運用をしていた場合、85万円の損失が出て口座残高が15万円まで少なくなると、ロスカットとなります。

この辺のルールを曖昧にしたままの取り引きは危険です。

時々「大丈夫、自分はロスカットになんかならないから」という、まったく根拠のない自信で突っ込んで大失敗をする人がいるので、そこは慎重にいきましょう。

追加証拠金に頼らない!

運用を始めてしばらくすると、次のようなことが起こるかもしれません。

くま吉
くま吉
保有通貨による含み損が膨らみ続けている…。もう少しでロスカットレートに達しそうだ!ピ~ンチ!

こんな時は、追加で口座に入金することでロスカットを避けることができます。

 

追加で必要証拠金を入れることを “追証(おいしょう)” などといい、株などの信用取引でも使われる言葉です。

上記の、有効比率の50%がロスカットルールという場合であれば、残高が15万円にならないように証拠金を追加すればロスカットになりません。

口座残高が100万円、必要証拠金が30万円という運用をしていた場合、85万円の損失が出て口座残高が15万円まで少なくなると、ロスカットとなります。ということは、例えば含み損んが膨らんできたら、15万円まで下がってしまう前に口座に15万円を新たに入金します。すると、口座の残高は30万円となるので、ロスカットを避けることができるのです。

しかし、だからと言ってピンチになったら毎回お金を追加すればいいと考えるのは危険です。

大切なことは、追加の証拠金が必要になるような運用の仕方をしないということなのです。

 

多くの場合、追加の証拠金が必要になるような運用は、その時点で自分の資産と不釣り合いにリスクを取り過ぎています。

具体的にいうと、口座の残高に対して取引している通貨量が多すぎるということです。

そして、そのような状況になってしまう主な原因は、その運用をする場合に最大どのくらいの損失がでるかを具体的にイメージしていないことにあります。

 

自分の運用プランを決める際に、まずは最大の損失額を計算しましょう。

どの通貨をどの程度取引し、現在の価格がどのように変化したら、どの程度の損失になるか。

運用を始める前にはこれらを丁寧に計算するのです。

そしてそれに耐えられるような資産を、余裕をもって口座に入金しておくのです。

 

その運用プランが正しく組み立てられたものであれば、追加で証拠金を入れなくとも安定した運用ができるはずです。

(めったにはない、リーマンショックや米国大統領選挙のような大きく為替相場が動く特別な場合には、必要になることもあるかもしれませんが……)

 

基本的に、追加の証拠金には頼らないようにする。

この余裕をもった運用が、結果的に資産を大きく増やすことにつながるのです。

口座残高は多すぎず、少なすぎず

資産運用で使うお金は余剰資金(余っている資金)がよいと言われますが、よほどのお金持ちじゃない限り、本当に余っているような資金なんてないですよね。

ということは、限られた資産をいかに効率良く運用していくかが、資産運用を成功させる大きなポイントになります。

まず言えるのが、不必要に多くのお金が口座に入っているというのは、無駄が多くなるということです。

運用しているつもりで口座に入れているお金のうち、口座の中で眠ったまま実は働いていないお金がないか、一度考えてみるといいでしょう。

最大下落幅を意識する

1米ドル=100円のときに、1万米ドルを買いで保有します。

必要証拠金が4万円で、口座残高は100万円。

ロスカットルールは有効比率の50%であるとすれば、このときに耐えられる価格の最大下落幅は98円となります。

これは次のように計算すると求められます。

有効比率50%というのは、口座の残高が必要証拠金のちょうど半分になるという意味です。
必要証拠金4万円の50%は2万円です。
口座残高は100万円ですから、100 - 2 = 98
最大98万円まで含み損に耐えることができます。
保有しているのは1万米ドルですから、1円価格が下がるごとに1万円ずつ含み損が増えることになるので、98円分の価格の下落に耐えられるということになります。
つまり耐えられる価格の最大下落幅は98円ということになります。

ここで一度考えていただきたいのは、1米ドル = 2円になることなんて、今後もありえるのか?ということです。

ちなみに、米ドル円の史上最安値は、1米ドル = 75.54円(2011年10月31日)です。

 

これまで1米ドル = 75円を切ったことすらないのに、1米ドル = 2円になるまで耐えられる量のお金を入れておく。

つまり、下落幅98円に耐えられるだけのお金を入れておく。

これって、ちょっとやりすぎな感じがしませんか?

 

仮に1米ドル = 70円まで耐えられるようにするにはどのくらい口座に入金してあればいいのか、一緒に考えてみましょう。

1米ドル = 100円が、史上最安値より下がって1米ドル = 70円になるには、30円の下落があるということです。

今、保有している通貨は1万通貨ですから、30円の下落によって生じる含み損はそのまま30万円となります。

ロスカットになる口座残高は2万円でしたから、2 + 30 = 32

32万円の残高が口座に入っていれば、1米ドル = 70円まではロスカットにならず、耐えられるということになります。

眠ったままのお金

さて、話を振り出しに戻します。

今口座にはいくら入っていたでしょうか?

そう、100万円です。

口座に32万円入っていれば、1米ドル = 70円という大暴落にまで耐えられるのですが、100万円入っているのです。

今後間違いなく1米ドル = 2円まで下がると考え、それに備えておきたいと考える人以外はお金を入れ過ぎている状態です。

100 - 32 = 68

この入れ過ぎたお金は何をしているのでしょう?

これがいわゆる口座に眠ったままのお金です。

この68万円は運用には直接関係なく、ただ預けている状態なのです。

もったいないと思いませんか?

 

実際には、少し余裕をもって口座に入金しておくことは必要です。

ギリギリの資金だけで運用していると、急な相場の変動に対応できませんし、何よりいつも “ロスカットにならないかなぁ…” と不安で、精神衛生上よくありません。

私がお伝えしたいのは、自分の運用プランをしっかり考える上で、どのくらいまで価格の下落に耐えられるかを知っておくことが重要だということです。

それによって、口座の中で無駄に眠ってしまうお金を意図的に減らし、限られた資産を有効に使うことができるからです。

 

運用プランについては、”これが正解!” という絶対的なものはなく、その人がどれくらいリスクをとって運用するか、どれくらいの余裕をもった運用をするか次第となります。

だからこそ、自分の意図しないところでリスクを取り過ぎたり、無駄に口座で眠ったままになっているようなお金が生じないようにしてほしいのです。

 

繰り返しますが、口座に余裕資金があってはいけないというのではありませんからね。

まとめ

今回は、口座のリスク管理(口座残高)について書きました。

運用を始める前に、自分の運用プランがどれくらいの相場変動に耐えられるか理解しておくことは必要不可欠です。

余裕をもった運用もギリギリまで攻める運用も、全部自分で理解した上で行わなければ、大きな損失を出してしまうからです。

一方で、このリスク管理をしっかりしていれば、ある程度は損失をコントロールできるとも言えます。

私がギャンブルに手を出さないのは、リスクに対してリターンが小さく、さらにリスクを自分でコントロールできないためです。

 

博打やギャンブルにはまったく向いていないと思っている私は、FXが投機の側面しかもっていなければ絶対に始めなかったことでしょう。

私は、FX短期的な大儲けを狙うような取引の仕方をしません。

基本的に、長期間での運用をしたいと思い、一年前に始めたのです。

自分の運用プランで考えられる損失をしっかりと計算することでリスクを限定すれば、長期的な資産運用の手段にできると一年経った今でも感じています。

具体的な私の運用プランについても、別の機会に書いていきますね。

 

それではまた。

くま吉でした!

 

あなたにたくさんの幸せがありますように♪